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世界恐慌から第二次世界大戦まで

1929年を境に世界恐慌の時代に入ると、日本を含めた幾つかの国でファシズムや軍国主義が台頭し始める。ファシズムは共産主義と鋭く対立し、一層の弾圧を加えた。

しかし、こういった運動(ファシズム)には、共産主義や社会主義からの転向者が少なからぬ数で含まれていた。日本国内においては、昭和研究会・革新官僚・満鉄調査部など軍部政治の中核を担った勢力が挙げられる。彼らの思想には(社会主義と共に)多分に共産主義の理屈が含まれており、彼らと緊密に関わった近衛文麿は、後に「国体の衣を着けたる共産主義」と評している。日本におけるファシズムの論客として知られた北一輝も、明治維新を「天皇を傀儡とした社会主義革命」と規定し、昭和維新はそれを完成させる革命と考えるなど反共主義とは一線を画した態度を取った。また北一輝の影響を受けた二・二六事件の当事者の将校たちは、ボリシェヴィキの蜂起教範を参考にしている。

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こうしたファシズムと共産主義・社会主義との関連性は、日本国内だけの例ではない。ファシズムの元祖であるベニート・ムッソリーニ(イタリア)は、元々は父子共に熱心な社会主義者であり、またスイス放浪中にウラジミール・レーニンから直接共産主義の教えを受けた経験を持っている。その後、第一次世界大戦中に抱いた民族主義との兼ね合いから既存の社会主義運動や共産主義運動と対立し自らの理論としてファシズムを創始するが、その理論もジョルジュ・ソレル(フランスの哲学者。暴力論の著者として知られる)の修正主義的マルクス主義に多大な影響を受けており、ムッソリーニ当人がソレルを「ファシズムの精神的な父」と賛え、その死をソ連のヨシフ・スターリンと共に追想したというエピソードが残っている。

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2009年09月29日 15:37に投稿されたエントリーのページです。

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